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10周年を迎える Red HatとIBMのグローバル・パートナーシップ


2009年2月18日

本日、私たちは、記念すべき日を迎えました。10年前の今日、Red HatとIBMは、Linuxによるエンタープライズ・ソリューションの活用を推進するために、グローバルでの協力を開始しました。IBMが自社の業界標準システムでRed Hat Linuxを採用するという発表は、小さいながらも、重要な第一歩でした。Red Hat社が株式公開を迎えようとする1999年の当時、IBMはLinuxの状況を探っていました。両社の提携を発表する当時の資料に掲載されたIDCの調査結果によると、当時のLinuxユーザーはまだ1千万人程度でした。

グローバルでの協力関係は年々拡大を続け、今日では、両社のさまざま技術革新に基づいた、共同のソリューションを提供しています。Red HatとIBMは、数多くのフォーチューン500企業のミッション・クリティカルなITインフラストラクチャーに浸透しており、両社の共通のお客様に対して、オープンソース・ソリューションと総合的サービス、堅牢なプラットホーム、そして、技術リーダーシップを両社で統合することで実現した価値をお届けしています。Red Hatは、IBMの戦略的アライアンス・パートナー(最上位に位置するパートナーの1つ)であり、IBMはRed HatのプレミアOEMパートナーです。

両社の協力関係は、さまざまな業界でLinuxの採用を強力に推進し、Linux は、この10年間で、最も急速な成長をとげた主要なオペレーティング・システムの1つとなりました。IDCの調査によると、2008年第3四半期において、全サーバー市場の14%がLinuxサーバーとなりました(R4Q平均)。Red HatはLinuxカーネル開発への貢献企業のトップであり、Linuxカーネル開発への第3位の貢献企業である IBMは、世界最高峰のLinuxエバンジェリストの企業の1つとして、自社の全サーバープラットホームでRed Hat Enterprise Linuxと500種類のミドルウェアを利用可能にしています。

この長期に渡る協力関係の中で、両社が実現したマイルストーンとも言える成果には次のようなものが挙げられます。これらには、両社の協力で実現した技術革新とエンタープライズへの浸透を示すものが含まれています。

● オープンソース・ソリューションとオープン・スタンダードの推進
Red HatとIBMは、特許の活用に関する相互協力のエコ・システムを創造することで、Linuxを推進する団体である、オープン・インベンション・ネットワーク(OIN)の設立メンバーです。また、オープン・ドキュメント・フォーマット(ODF)の推進では、その規約文書が一般に公開されることを確約するために、大きな貢献を行いました。

● 記録的な価格性能比を実現するソリューションの提供
両社は、IBM System x、および、POWERサーバーにRed Hat Enterprise Linuxを組み合わせることで、サーバー性能の世界記録を樹立してきました。例えば、新しいIntel X7460 Xeonプロセッサーを搭載したIBM System x 3950 M2とRed Hat Enterprise Linux 5の組み合わせにより、TPC-Cベンチマークの記録的な性能を達成し、価格性能比の記録を樹立しました。

● メインフレームでのLinuxの活用を拡大
Red Hatは、2007年の「Linux-on-Mainframeプログラム」の公式発表後、IBM System zメインフレームでのRed Hat Enterpirse Linuxの採用を拡大してきました。

● デスクトップ管理の新たな提案
Red Hat Enterprise LinuxをベースとしたIBMオープン・コラボレーション・クライアント・ソリューション(OCCS)により、IBMとRed Hatは、簡単で低コストなデスクトップの管理を目指して協力を続けています。

● セキュリティの向上
Red Hat Enterprise Linux 5は、主要なオープンソースのオペレーティング・システムにセキュリティを提供し、IBMメインフレームは、セキュアなコンピューティング環境として長く知られてきました。IBMとRed Hatは、これらを組み合わせて、IBM System z上でRed Hat Enterprise Linux 5を採用することにより、セキュリティに対する最高位のソリューションを実現しました。Red Hatは、System z上のLinuxとして、今日の市場で最高位の認証を取得しています。

● Realtime Linuxカーネルの開発
Red HatとIBMは、処理の遅延が小さく、予想可能なコンピューティング環境を実現するために、LinuxカーネルのRealtime機能の開発に向けて、緊密な協力を続けてきました。Red Hatは、IBMの支援を受け、2008年6月のRed Hatサミットにおいて、Red Hat Enterprise MRG 1.0を発表しました。IBMのWebSphere Real Timeは、Red Hat Enterprise MRGのRealtime Linux機能を拡張するもので、MRG Realtime上で使用することにより、タイム・クリティカルなアプリケーションに対するJavaのビジネス価値を拡大します。

将来における、両社の協力関係は、どのようなものになるのでしょうか。両社では、この協力関係を位置付けるに相応しい、迅速な技術革新を継続していきます。2009年には、さらに多くのお客様がLinuxを採用すると、Red HatとIBMは予想しています。多くの企業が、経営の統合に伴い、経営の効率化、コストの削減と新たなコスト構造の受け入れ、そして、インフラストラクチャーの統合を必要とする中、Linuxの採用はますます増加すると考えられます。両社では、Linuxによる統合計画が、エネルギー消費の削減につながると予測しています。

2009年は、次のような主要なイニシアチブの推進に力を入れていきます。

● Big Green Linux
Bank of New Zealandは、IBM System zメインフレームとRed Hat Enterprise Linuxの採用により二酸化炭素の排出量の削減に成功したことを今月発表しました。

● 次世代技術
世界最速コンピューターのRoadrunnerや中国・無錫市のクラウドコンピュータ・センターなど、世界の革新的ソリューションの多くで、IBM Systems 製品上のRed Hat Enteprise Linuxが活用されています。

● 仮想化
仮想化技術の領域においても、両社の緊密な協力関係がもたらす価値をお客様に活用していただくための活動を続けています。

● ビジネス・クリティカルLinux
Red Hatサミットにおいて、IBMとRaytheonは、US海軍でのRealtime機能開発の成果により、Red Hat Innovation Awardを受賞しました。両社はこれからも、真のビジネス・クリティカルの価値をお客様にお届けしていきます。

この10年間に渡る協力関係がもたらした大きな成功は、私たちにとって喜ばしいことですが、両社の協力関係の強さを証明するのは、お客様の成功に他なりません。お客様の成功事例はこちら(英語)をご覧下さい。

The Linux FoundationのJim Zemlinより、次のコメントを頂いています。
「IBMとRed Hatは、世界各国におけるLinuxの採用と、Linuxオペレーティング・システムの開発において、とても有益な活動を共同で行ってきました。Linux を活用して新たなテクノロジーを生み出す大規模なコラボレーションをリードするIBMとRed Hatへ賛辞を贈ります。今日は、これまでの10年を振り返り、そして、これから先の10年を見通すという意味で、重要な日になりました。Linuxは新たなソフトウェア経済を推進するものであり、IBMとRed Hatは、これまでの歴史と同様に、これからも有益な活動を続けていくことでしょう。」

Red HatとIBMの提携に関する詳細はこちら(英語)をご参照ください。